『うまのおいのり』
本場の増田です。
以前同僚から一冊の絵本を借りました。
『うまのおいのり』という題名で至光社から出版された絵本でした。
ドイツの厩舎に掲げられていた『愛馬訓』を訳された絵本だそうです。
とても心に残るいいものなので少し紹介したいと思います。
〈一部抜粋〉
うまごやの かたすみに いちまいの てがみがありました
それは あたらしく かいぬしになる ひとへあてたてがみ うまからの おねがいでした
わたしに たべものと のみものを ください
いちにちの しごとの あとで ゆっくりと やすめる あたたかな ねどこを ください
わたしは あなたの ことばを はじめは わからないでしょう
そんなときでも どうか いそがせたリ おこったリ むちうったリしないで
なんどでも わたしに はなしかけてください
そうすれば わたしは あなたの ことばが わかるように なるでしょう
そして あなたのために いっしょうけんめい はたらくでしょう
あなたを もっと すきになって あなたの しごとを てつだい あなたと ともだちに なりたいです
それでも いつか あなたにとって わたしが たいせつで なくなるときが くるのでしょうか?
そんなときが きても わたしを だれかに あげたり しないでください
わたしの いちばんの おねがいは さいごまで あなたの ともだちで いることです
何度か読んでいるうちに目頭がジーンと熱くなりました。
改めて馬への感謝と思いやりの気持ちを大切にして過ごしていきたいと感じています。